沿革(バシェ協会の歩み)

バシェ協会設立以前(2009年〜2015年)
2009年 パリで永田砂知子と宮崎千恵子がピエール・マルボスの紹介でベルナール・バシェに出会い、バシェ兄弟との交流が始まる。
2010年 3月13日
大阪万博鉄鋼館が日本万国博覧会記念館「EXPO‘70パビリオン」として開館。「池田フォーン」が万博記念機構により修復、展示される。
5月22日
永田砂知子がパビリオンを訪問、バシェ音響彫刻が解体された部材が倉庫に残っていることを知る。その話が在仏の宮崎千恵子を通してフランソワ・バシェに伝わる。
2013年 6月9日
万博当時フランソワ・バシェの助手を務めた川上格知氏が池田フォーンを見にパビリオンを訪問。残りの解体部材を見る。のちに修復を申し出、万博記念機構と委託契約を締結する。
10月1日
柿沼敏江氏(京都市立芸大教授)が、松井紫朗氏(京都市立芸大彫刻科教授)と共に万博に部材見学。以後、中心的な推進力となってプロジェクトにかかわっていただく。(2015年に「桂フォーン」「渡辺フォーン」の2基修復)
10月29日
フランソワ・バシェの後継者マルティ・ルイツ氏(バルセロナ大学美術学部)が修復に参加することになり、スペイン政府の助成金を受け急きょバルセロナから来日。
11月5日〜
川上氏アトリエ(兵庫県宍粟市)にて、川上格知氏とマルティ・ルイツ氏によって「川上フォーン」「高木フォーン」の修復作業が行われ、11月末に修復完了。
12月1日
バシェ音響彫刻・修復記念コンサート
主催:EXPO’70パビリオン(大阪)
12月2日
柿沼敏江教授企画特別講座「バシェの音響彫刻・講演と演奏」京都市立芸術大学・大学会館ホール
講師:マルティ・ルイツ(サウンド・アーティスト,バルセロナ大学美術学部)
演奏:マルティ・ルイツ、永田砂知子(打楽器奏者、即興演奏家)
EXPO‘70パビリオンのコンサートに飯田一夫氏が聴衆として参加。以後、事務局長としてすべてのプロデュース、事務方にかかわる。
2014年 3月18日
飯田一夫氏の紹介により、東京藝大の川崎義博氏に永田、飯田で相談にうかがう。以後、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科・古川研究室と川崎義博氏にプロジェクトに中心的にかわっていただく。
2015年2月25日 バシェ協会設立
2015年 5月9日〜10日
「大阪万博1970デザインプロジェクト」展 関連企画「フランソワ・バシェ音響彫刻の響き」東京国立近代美術館
主催:東京国立近代美術館東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 古川研究室/バシェ協会
助成:関西大阪21世紀協会アーツカウンシル東京
9月〜11月
京都市立芸術大学と京都芸術センター共同企画によるアーティスト・イン・レジデンスにマルティ・ルイツが招聘され、京都に3か月滞在。京都市立芸術大学美術学部彫刻専攻の松井紫郎教授の協力を得て「渡辺フォーン」「桂フォーン」の2基修復。
10月31日・11月1日
京都市立芸大・岡田加津子准教授企画「音響彫刻コンサート」開催。
11月4日~12日
京都芸術センターギャラリー北「バシェ音響彫刻展覧会」開催。「渡辺フォーン」「桂フォーン」展示。その後、この2基は2年間京都市立芸大へ貸与されることとなる。
11月15日
「バシェ音響彫刻コンサート&映画上映会」京都芸術センター
主催:京都芸術センター京都市立芸術大学
助成:平成27年度文化庁文化芸術の海外発信拠点形成事業/公益財団法人野村財団公益財団法人文化財保護・芸術研究助成財団
協力:大阪府
2016年 3月27日
フランソワ・バシェ・シンポジウム2016<バシェ音響彫刻の修復とその意味>東京芸大芸術情報センター(東京芸大美術学部上野校舎内)
主催:バシェ協会
共催:東京芸術大学先端芸術表現科
協力:東京芸術大学・芸術情報センター/京都市立芸術大学/京都芸術センター
助成:アーツカウンシル東京
===コンサート===
バシエ音響彫刻コンサートin京都芸術センター記録映像」より ジャックバルザック監督バシェ・ドキュメント 武満徹「四季」
===シンポジウム===
・打楽器奏者の視点から見たバシェ:永田砂知子(バシェ協会会長・打楽器奏者)
・バシェ音響彫刻プロジェクトより:柿沼敏江(音楽学・京都市立芸術大学教授)
・バシェ作品の修復とアーカイブに関して:川崎義博(アーチスト・東京芸大先端芸術表現科バシェプロジェクト担当)
・楽器の修復・復元その意味:木戸敏郎(音楽プロデューサー)
10月
東京芸術大学美術学部 取手校舎にほとんどの残りの部材が運ばれる。
10月31日
EXPO’70 パビリオン ライブ&ワークショップ「鉄は熱いうちに打て」
企画:京都市芸術大学・岡田加津子准教授
11月18日
京都市芸術大学 大学会館ホワイエ 「音響彫刻ライブVOL2」
企画:京都市芸術大学・岡田加津子准教授
2017年 川崎義博を中心に古川研究室とファクトリーセンターが共同して「東京藝術大学バシェ修復プロジェクトチーム」を発足。クラウドファンディングによる「勝原フォーン」の修復を計画。
4月6日
「東京藝術大学×クラウドファンディング」スタート