2017年6月30日 クラウドファンディング目標達成いたしました。

Illustration:Alain Villeminot

「未知の音を奏でるバシェの音響彫刻。 40年の時を超え、復元へ。」

バシェ音響彫刻修復クラウドファンディングが本日、2017年6月30日午後11時をもって終了しました。おかげさまで目標額200万円をはるかに超える326万4000円という額で終了することができました。日本はもとより、パリ、バルセロナ、ロサンゼルス、と世界各地から支援をいただいています。
皆さまからいただいた資金を大切に、バシェ兄弟の遺産であり、大阪万博の遺産でもある、音響彫刻「勝原フォーン」修復プロジェクトがこれから始まります。
修復完了後はワークショップ、コンサートなど、実際に音を聴いて、触れて、バシェの音響彫刻の素晴らしさを感じていただく機会を作ります。
プロジェクトはこれからです。
今後ともどうぞこのプロジェクトを見守っていただければ幸いです。
4月から3か月の間、応援いただき、本当にありがとうございました。

2017年6月30日
バシェ協会 会長 永田砂知子

東京藝術大学バシェ音響彫刻修復プロジェクト
未知の音を奏でるバシェの音響彫刻。 40年の時を超え、復元へ。
東京藝術大学バシェ音響彫刻修復プロジェクトチーム


フランス バシェ兄弟(フランソワ・バシェ、ベルナール・バシェ)ご遺族の方々、フランス・バシェ協会 会長よりメッセージをいただきました。(訳:チエコ・ミヤザキ)

フランソワ・バシェ(2013)

フランソワ・バシェのご遺族より


Andrée, Enric et moi même Ana, héritiers de l’oeuvre de François Baschet sommes honorés par l’enthousiasme et l’énorme travail que vous réalisez.Avec toute notre gratitude.
アンドレ(フランソワ・バシェの妻)エンリック(アンドレの息子)、そして私アナ(アンドレの娘)フランソワ・バシェ作品の相続人は、あなたたちが大変な情熱をもって仕事をやりとげていることをとても誇りに思います。私たちのすべての感謝の気持ちを込めて。


ベルナール・バシェ(フランソワ・バシェの兄)のご遺族より


Marguerite Baschet , Catherine Baschet-Sueur, Olivier Sueur, femme, fille ainee et gendre de Bernard Baschet sont heureux de participer à la restauration d’une oeuvre de François et vous remercient de l’avoir organisée.
マルグリット・バシェ(ベルナール・バシェの妻)、キャトリーヌ・バシェ・スェール(長女)、オリビエ・スェール(婿)は、フランソワの作品の修復企画に参加して幸福です。企画してくださり有難うございます。


フランス・バシェ協会 会長 ブリジットさんより


L’association Structures Sonores Baschet de France est fière de vous soutenir. Ensemble faisons vivre l’oeuvre des frères Baschet. Brigitte Touillier Présidente.
フランス・バシェ協会があなたたちをサポートすることを誇りに思います。一緒にバシェ兄弟の作品を生き返らせましょう。

GALLERY

バシェ兄弟 / BASCHET BROTHERS
バシェ兄弟(左:弟 フランソワ /右:兄 ベルナール)と音響彫刻「音の噴水」(ロンドン バービカン・センター/1982)©Yves Poinsot

エンジニアの兄 ベルナール・バシェ(Bernard Baschet)と彫刻家の弟 フランソワ・バシェ(François Baschet)の兄弟で音響の研究をし1954年からたくさんの実験的な音響彫刻を創った。その精神は芸術+科学+一般参加。自己表現のための芸術ではなく、一般の人々が参加できるひらかれた作品づくりをした。ニューヨーク現代美術館、ベルリン美術館、パリ博物館など世界各地で展覧会が開催される。日本には1970年大阪万博・鉄鋼館プロデューサーだった武満徹氏に招聘され弟・フランソワ・バシェが片腕のアラン・ヴィルミノと共に1969年来日。7月~10月にかけて大阪に滞在、アラン・ヴィルミノと10名ほどの日本人助手と共に17点の音響彫刻を創った。それぞれの音響彫刻には、助手をしてくれた日本人への感謝の気持ちを込めて、日本人の名前が付けられている。


兄・ベルナール・バシェ(1917~2015)97歳没
Bernard Baschet (born 24 August 1917, in Paris; died 17 July 2015)
弟・フランソワ・バシェ(1920~2014)93歳没
François Baschet (born 30 March 1920, in Paris; died 11 February 2014)
参考データ:http://francois.baschet.free.fr/front.htm


バシェの音響彫刻(Musical Sculpture)(注1)は、同じデザイン、同じフォームのものは世界に2つとない。ひとつひとつ手作りで、いままでにないものをつねに考え出していくのである。
フランソワ・バシェは助手のアラン・ヴィルミノと1969年7月~10月まで大阪に滞在。日本人助手と共に市内の後藤鍛工で、鉄鋼館のためにまったく新しいものを17点製作した。


(注1)当時、鉄鋼館では、Musical Sculptureを楽器彫刻と訳していましたが、楽器ではないとフランソワ・バシェの発言にもありますので、バシェ協会としては「音響彫刻」と呼ぶようにしています。
音響彫刻に関する詳しい解説はアーカイブページバシェの音響彫刻《復元・調査・研究》でご覧いただけます。

VIDEO

 

バシェ協会とは


バシェ協会は、バシェ音響彫刻の存在を広く一般に周知させるために2015年2月25日に設立されました。大阪万博鉄鋼館で展示されたフランソワ・バシェ音響彫刻の残された部材を素に大学や研究者などと共に修復・復元プロジェクトを行っています。また音響彫刻を使ったワークショップ、コンサート、シンポジウムなども手掛けてゆきます。

ARCHIVE

Illustration:Alain Villeminot

バシェ協会は、1970年大阪万博(日本万国博覧会)鉄鋼館で展示されたフランソワ・バシェ音響彫刻の残された部材を素にした修復・復元のプロジェクトを、京都市立芸大、東京藝術大学、マルティ・ルイツ(バシェ研究家/バルセロナ大学)等の協力者と連携をとり進めています。また、バシェ兄弟の音響彫刻を使ったワークショップ、コンサート、シンポジウムなどを開催しています。

池田フォーン
(2010年/Expo‘70パビリオンオープン時、万博記念機構の依頼から乃村工芸社により復元)
川上フォーン
(2013年11月/川上格知とマルティ・ルイツにより修復・復元)
高木フォーン
(2013年11月/川上格知とマルティ・ルイツにより修復・復元)
桂フォーン
(2015年/京都市立芸大・彫刻科松井紫郎教授の協力のもと彫刻科の学生とマルティ・ルイツにより修復・復元)
渡辺フォーン
(2015年/京都市立芸大・彫刻科・松井紫郎教授の協力のもと彫刻科の学生とマルティ・ルイツにより修復・復元)