「バシェ音響彫刻 レクチャーコンサート」~クリスタル・バシェの響きに触れる~

先端芸術表現科 音表現論 特別講座
「バシェ音響彫刻 レクチャーコンサート」~クリスタル・バシェの響きに触れる~

講師:ミシェル・ドゥヌーヴ(Michel Deneuve)(音響彫刻奏者、作曲家)

日時 2017年10月9日(月・祝)午後3時~4時半
会場  東京藝大(上野)第3講義室(中央棟2F)

※藝大生、バシェ音響彫刻修復プロジェクト関係者はどなたでも聴講可能です。
一般の方は、予約が必要となりますので、ご希望の方はnagata@baschet.jp.netまでお問い合わせください。


ミシェル・ドゥヌーヴ(Michel Deneuve)
1955 年フランス、モー生まれ。オルガンとピアノを独学で学び、ディションのコンセルヴァトワールにて打楽器を学んだ後、アラン・クレムスキー、オリア・ラテゥのもとで作曲を、フランソワーズ・ ルクランのもとで指揮を学んだ。 1975年バシェの音響彫刻に出会って以来、フランソワ・バシェの公認助手を30年間務めた。彼は特にクリスタル・バシェの演奏 方法を研究・開発し、この楽器の持つ可能性を広げ、レパートリーを豊かにすることに情熱を注いている。音響彫刻とオーケストラ楽器のアンサンブルを探求するため、彼は幾人ものソリストや作曲家と共演している。また数々の作曲家が、ドゥヌーヴと音響彫刻の為に作品を書いている。今年 10 月「ニュイ・ブランシュ京都2017 オープニンクコンサート」に出演の為に来日。

GALLERY

バシェ兄弟 / BASCHET BROTHERS
バシェ兄弟(左:弟 フランソワ /右:兄 ベルナール)と音響彫刻「音の噴水」(ロンドン バービカン・センター/1982)©Yves Poinsot

エンジニアの兄 ベルナール・バシェ(Bernard Baschet)と彫刻家の弟 フランソワ・バシェ(François Baschet)の兄弟で音響の研究をし1954年からたくさんの実験的な音響彫刻を創った。その精神は芸術+科学+一般参加。自己表現のための芸術ではなく、一般の人々が参加できるひらかれた作品づくりをした。ニューヨーク現代美術館、ベルリン美術館、パリ博物館など世界各地で展覧会が開催される。日本には1970年大阪万博・鉄鋼館プロデューサーだった武満徹氏に招聘され弟・フランソワ・バシェが片腕のアラン・ヴィルミノと共に1969年来日。7月~10月にかけて大阪に滞在、アラン・ヴィルミノと10名ほどの日本人助手と共に17点の音響彫刻を創った。それぞれの音響彫刻には、助手をしてくれた日本人への感謝の気持ちを込めて、日本人の名前が付けられている。


兄・ベルナール・バシェ(1917~2015)97歳没
Bernard Baschet (born 24 August 1917, in Paris; died 17 July 2015)
弟・フランソワ・バシェ(1920~2014)93歳没
François Baschet (born 30 March 1920, in Paris; died 11 February 2014)
参考データ:http://francois.baschet.free.fr/front.htm


バシェの音響彫刻(Musical Sculpture)(注1)は、同じデザイン、同じフォームのものは世界に2つとない。ひとつひとつ手作りで、いままでにないものをつねに考え出していくのである。
フランソワ・バシェは助手のアラン・ヴィルミノと1969年7月~10月まで大阪に滞在。日本人助手と共に市内の後藤鍛工で、鉄鋼館のためにまったく新しいものを17点製作した。


(注1)当時、鉄鋼館では、Musical Sculptureを楽器彫刻と訳していましたが、楽器ではないとフランソワ・バシェの発言にもありますので、バシェ協会としては「音響彫刻」と呼ぶようにしています。
音響彫刻に関する詳しい解説はアーカイブページバシェの音響彫刻《復元・調査・研究》でご覧いただけます。

VIDEO

 

バシェ協会とは


バシェ協会は、バシェ音響彫刻の存在を広く一般に周知させるために2015年2月25日に設立されました。大阪万博鉄鋼館で展示されたフランソワ・バシェ音響彫刻の残された部材を素に大学や研究者などと共に修復・復元プロジェクトを行っています。また音響彫刻を使ったワークショップ、コンサート、シンポジウムなども手掛けてゆきます。

ARCHIVE

Illustration:Alain Villeminot

バシェ協会は、1970年大阪万博(日本万国博覧会)鉄鋼館で展示されたフランソワ・バシェ音響彫刻の残された部材を素にした修復・復元のプロジェクトを、京都市立芸大、東京藝術大学、マルティ・ルイツ(バシェ研究家/バルセロナ大学)等の協力者と連携をとり進めています。また、バシェ兄弟の音響彫刻を使ったワークショップ、コンサート、シンポジウムなどを開催しています。

池田フォーン
(2010年/Expo‘70パビリオンオープン時、万博記念機構の依頼から乃村工芸社により復元)
川上フォーン
(2013年11月/川上格知とマルティ・ルイツにより修復・復元)
高木フォーン
(2013年11月/川上格知とマルティ・ルイツにより修復・復元)
桂フォーン
(2015年/京都市立芸大・彫刻科松井紫郎教授の協力のもと彫刻科の学生とマルティ・ルイツにより修復・復元)
渡辺フォーン
(2015年/京都市立芸大・彫刻科・松井紫郎教授の協力のもと彫刻科の学生とマルティ・ルイツにより修復・復元)