渡辺フォーンは今回展示された五基のバシェ音響彫刻のなかで一番シンプルな造形ですが、その静かなたたずまいから出る宗教的ともいえる深い音色はとても魅力的です。渡辺フォーンのひとつずつの音を聴いてもらいたいと思い、前半は柔らかいバチで、後半は硬めのバチで、ゆっくりと演奏してみました。
素晴らしい低音と豊かな残響を味わっていただきたいので、携帯ではなく、ぜひ良いオーディオで聴いていただきたいです。
バシェ音響彫刻「渡辺フォーン」 演奏・永田砂知子
Sachiko Nagata plays Baschet Sound Sculpture
“WATANABE PHONE“ Taro Okamoto Museum of Art,Kawasaki 30/Apr/ 2020
この映像は2020年4月30日川崎市岡本太郎美術館「音と造形のレゾナンス」展の展示空間のなかで収録されました。
◆渡辺フォーンは、2015年 京都市立芸大彫刻科 松井紫郎教授の協力のもと彫刻科の学生とマルティ・ルイツによって修復されました。渡辺フォーンのサイズ、素材、などの詳細はこちらのページご覧ください。
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