《バシェ音響彫刻 レクチャーと演奏》
バシェ兄弟は、エンジニアの兄 ベルナール・バシェ(Bernard Baschet1917 ~2015)と彫刻の勉強をした弟 フランソワ・バシェ(François Basche1920 ~2014)の兄弟で音響の研究をして 形と音との融合」をめざし、多くの音響彫刻を作りました。ピタゴラスから20 世紀にいたる物理学まで、楽器学に関するあらゆる文献を学び、いままでの楽器を分析し、18 世紀で開発がストップしていた 楽器」に対して新たなものを作り出そうとしました。ニューヨーク近代美術館など世界各地で展覧会が行われましたが、日本には1970年日本万国博覧会(大阪万博)鉄鋼館ディレクター武満徹に招聘され来日、1 7 点の作品を制作しました。
このレクチャーではバシェ音響彫刻の楽器としての側面を音響学が専門の亀川徹氏にレクチャーしていただきます。合わせて、大阪万博からいままでの流れを永田砂知子が、「勝原フォーン」修復の話などを修復リーダーの川崎義博氏にしていただきます。2017年、東京藝術大学修復プロジェクトにより修復された「勝原フォーン」の展示もあり音も聴いていただきます。バシェ音響彫刻を多面的に知る良い機会となることでしょう。
バシェ協会・永田砂知子
日時:2024年2月21日(水)18:00開場 18:30開始
会場:東京藝術大学・千住キャンパス スタジオA
東京都足立区千住1-25-1
入場無料
入場受付は終了いたしました。
<プログラム>
◆バシェとの出会いから現在まで:永田砂知子(バシェ協会・会長 打楽器奏者)
◆勝原フォーン修復について:川崎義博 (京都立立大大 ・大術資源研究センター客員研究員)
◆楽器音響からみたバシェの音響彫刻の魅力:亀川徹(東京藝大・音楽環境創造科教授)
◆バシェ音響彫刻 勝原フォーン」紹介と演奏:永田砂知子
バシェ音響彫刻・勝原フォーン《KATSUHARA PHONE》
2017年 東京藝術大学バシェ音響彫刻修復プロジェクトと
マルティ・ルイツの協力により修復された。
主催
東京藝術大学美術学部 工藝科 三枝一将研究室
東京藝術大学音楽学部 音楽環境創造科 亀川徹研究室
協力:バシェ協会
*本事業はJSPS科研費JP20K00211の助成を受けたものです。