F・バシェ生誕100年 日本万国博覧会から50年「音と造形のレゾナンス – バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振 – 」関連イベント
シンポジウム | SYMPOSIUM
バシェ音響彫刻の楽器としての側面と音が脳に与える影響について語ります。
登壇者:亀川徹(音響学)、仁科エミ(情報環境学)
司 会:永田砂知子(打楽器奏者)
亀川 徹 「楽器と空間の音響からみたバシェの音響彫刻」
亀川徹氏にはご専門の音響学の立場から、バシェ音響彫刻の楽器としての側面に切り込んで語っていただきます。フランソワ・バシェがアラン・ヴィルミノのイラストと共に書いた音響彫刻の理論書「KLANG OBJEKTE」も読んでくださっていますので、音響彫刻の構造に関するお話も伺えることでしょう。
仁科エミ 「音響彫刻とハイパーソニック・エフェクト~超知覚音が心と体を活性化する~」
仁科エミ氏は、バルセロナとフランスにおいて、バシェ音響彫刻の音を録音し分析したデータから、バシェ音響彫刻から出るハイパーソニック(可聴域を超える周波数成分を持った音)が脳にどんな影響を与え、それは医療の分野でどのような役割を果たすのか、というお話をしていただきます。
※参考「ハイパーソニック・サウンド」は、熱帯雨林の環境音をはじめ、バリ島のガムラン、ジェゴグ、ブルガリア、グルジアの伝統合唱、邦楽器、などの民族楽器音の中に多く認めらると言われています。
永田砂知子
information
日 時 | 2020年6月27日(土)13:00~15:00 |
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場 所 | 企画展示室 川崎市岡本太郎美術館 |
登壇者 | 亀川徹(音響学) 仁科エミ(情報環境学) |
司会 | 永田砂知子(打楽器奏者) |
料 金 | 無料(要観覧料) 一般900円(720円)、高・大学生・65歳以上700円(560円)、中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金 常設展もあわせてご覧いただけます。 |
※このイベントは開催中止となりました
profile
亀川徹|Toru Kamekawa
九州芸術工科大学音響設計学科卒業後、日本放送協会(NHK)に入局。番組制作業務(音声)に従事し、N響コンサートなどの音楽番組を担当。2002年に東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科に就任し、音響、録音技術について研究指導をおこなう。現在は22.2マルチチャンネル音響など、3Dオーディオに関する研究をおこなっている。博士(芸術工学)。
仁科 エミ|Emi Nishina
東京大学工学系大学院都市工学専攻博士課程修了、工学博士。周波数が高すぎてきこえない超高周波の生理的・心理的・行動的効果(ハイパーソニック・エフェクト)や高精細映像などのメディア情報環境と人間の脳との適合性に関する研究、ハイパーソニック・コンテンツの収録・編集に取り組んでいる。著書に『音楽・情報・脳』(共著・放送大学教育振興会)など。
永田砂知子|Sachiko Nagata
東京藝術大学打楽器専攻卒業。1990年代より、それまでのクラシックの世界から即興演奏によりボーダレスな世界で活動開始。様々な美術家のサウンドアートにかかわるが、現在は鉄のスリットドラム・波紋音(はもん)を中心に国内外で演奏。2009年波紋音パリ公演の際、フランス在住の姉・宮崎千恵子と共にベルナール・バシェと出会い、以後、姉と共に日本におけるバシェ兄弟の紹介に従事。2015年バシェ協会設立。会長を務める。