バシェ協会は2015年に設立され今年で10年を迎えます。設立以来、会長を務めてまいりました永田砂知子は、今年で辞任することとなりました。いままで有難うございました。
新しい会長は、京都市立芸大・作曲科教授の岡田加津子さんが引き継いてくださることになりました。岡田加津子さんは2015年京都市立芸大でバシェ音響彫刻「桂フォーン」「渡辺フォーン」が修復されたときから、バシェ音響彫刻に魅了され、2018年にパリ郊外にあるフランスのバシェ協会の本拠地である工房に2か月ほど滞在、たっぷりバシェの魅力を堪能した方です。これからはその情熱をもって京都を中心にバシェの魅力を広めてくださることを期待しています。
2025年4月 永田砂知子
専門分野/作曲、バシェ音響彫刻研究
神戸生まれ。東京藝術大学作曲科卒業、同大学院音楽研究科修了。在学中より楽器を使わずに音楽することに魅入られ、「ミニシアター」シリーズや「リズミック・パフォーマンス」などシアターピースを多く制作。2003年バロックザール賞受賞。2016年藤堂音楽賞受賞。2015年に京都市立芸大においてバシェの音響彫刻が修復された際、その音を聴いて衝撃を受ける。2016年、2018年にスペインのバルセロナ大学を訪問し、バシェ音響彫刻研究の第一人者マルティ・ルイツより薫陶を受ける。2017年、2018年にフランスのバシェ工房訪問、ピエール・キュフィニ、フレデリック・フラデ、ミシェル・ドゥヌーヴ、ピエール・マルボス、キャトリーヌ・ブリセ各氏から学ぶ。現在、バシェ音響彫刻を用いた創造活動、教育活動に心血を注ぐ。京都市立芸術大学教授。